鉢内における菌の戦い
  ランはラン菌がパートナーである。
  しかし、ラン菌のいない用土での栽培では、
  肥料を与えれば、この肥料含んだ用土でも生息可能な菌、
  嫌気性菌が主役の用土になる。
  ランが共生するのは好気性菌お材木腐朽菌である。
  菌が異なるのである。
  時間が経過するほど、嫌気性菌の密度は増すから、
  植え替え後、2年、3年と経過するほど・・・
  根腐れが起き易くなる。
  用土の劣化というのは、化学、物理的な劣化のほかに、
  ラン菌の生息しない用土では、菌の種類の変化である。
  多肥栽培ほど、菌の種類が偏ってくる。


  ピロリン菌が大繁殖したとき・・・・・
  人間も胃潰瘍、胃癌になるではないか・・・・。

  以上のようなことがようやくわかってきた。
   SUGOI-ne栽培でも、多肥栽培すれば、
   ラン菌が負けるから、根腐れが起こる可能性が出てくる。


  ランの健康はラン菌が支配しているのである。
 



  

 原種を良く作りたければ・・・・
  Cymbidium のエリスロステルムを作って勉強することである。
  これが上手く出来るようであれば、他のランは無造作に作れるようになる。
  鋭い感性が磨かれるからである。

  原種を作らない者はラン栽培にあらず!
    そういうバカがラン界にいるようであるが、そういう風潮がこの20年、
    日本の蘭界に生まれたようであるが・・・・・
    山から取ってきた株を作ることが、本当にそんなに「高級」なのか?
    ならば・・・・ワラビを山から取ってきて庭に植えても「高級な園芸」でなる。
    ランの原種でも、自生地では山の草に過ぎない。

   その草は枯れ落ち葉の中に自生する。
    このことを、私たちは、虚像を追うが故に忘れていたのではないか。


   蘭展で最高賞を獲得した栽培法、根腐れを克服した栽培法が、
   産業としてのラン栽培、500坪、1000坪の大栽培に応用可能なのかということである。
   持続可能なのかということである。
   根腐れの問題は、こういうことなのである。
   大ラン園が経営破綻する要因の一つに、この根腐れの問題があったのである。


  SUGOI-neの開発は、あくまでもランの産業化を目標にしたものである。
  それにはランの根本を凝視し、構築した栽培大系でなければならない。
  枯れ落ち葉。
  ラン菌。
  菌根。

 
   
ランの根腐れの原因は、これまで下記のような要因で起こると考えられてきた。
 1 多湿によるもの。
 2 通気不良によるもの。
 3 排水不良によるもの
 4 PHの不適によるもの。
 5 老廃物によるもの。
 6 肥料によるもの。
 7 病害虫によるもの。
 8 低温、高温によるもの。
 9 薬害によるもの。
 10 水分不足によるもの。

この中で、栽培上最も多く起こる根腐は1,2,3の項目によるものであるとされてきた。
この対策をこの200年様々な方向から追究され、それにあった鉢、コンポスト、
潅水技術が開発され使用されてきた。
しかし、未だに、根腐れの問題は解決されていない。
ラン栽培の大きな問題として残されたままである。

写真のCymbidium エリスロステルムを栽培する場合、
前記した全項目を完全に改善して行っても「根腐れ」は起こった!
これはこのランに限らず、他の野生ランでも多く見られることである。
このことは、根腐れの原因になる全部の要因を削除しても、
ランの根は腐る場合があるということである!
その典型的な例がCymbidiumのエリスロステルムである。
これは究極の菌根植物である腐生ランでも同じことがいえる。
これを、間単に腐生ランは「栽培困難」で片付けてきた。
その栽培困難な理由の大きな理由に、現在使用されている、用土、鉢では、
どうやっても「根腐れ」が起きてしまうということがある。

以上のことから、Cymbidium、腐生ランの根腐れは、
これまで考えられてきた前記の項目以外の別な原因が存在することが推察される。
この推察から、SUGOI-neでCymbidium エリスロステルムを栽培してみたということである。
その結果、写真で示すように、SUGOI-neで無造作に素晴らしい生育になった。
他のCymbidium、他のランと同じように潅水しても、全然根腐れは起きない。
つまり、プロトコームが生存、生育できる湿度下では、根腐れは起きなかったのである。
写真で見るように、全く他のCymbidium、ランと同じポリ鉢を使い、
SUGOI-neの基本マニュアル通りの植え込みを行い、ペクチン潅水法で潅水し、
他のCymbidiumと同じ温度で冬を越しても・・・根腐れは起きなかった。


ここで浮かびあがるのは・・・・「ラン菌」の存在である。
ラン菌の働きである。

世界の蘭界で、これまで誰もラン菌が生息する用土を開発してこなかった。
これまでの根腐れの原因究明は、ラン菌削除のコンポストでの究明であった。
ランが菌根植物であるということを削除した・・・見当違いの究明であったという事実である。
原理原則から外れた究明であったということである。
考えてみれば、例えば、熱帯雨林のスコールの雨量がもたらす多湿は、
我々が潅水するものよりズート多湿である。
積雪エリアに自生するランでは、雪の下で半年にも及ぶ100%湿度下で生きている。
積雪地帯の春ランなどは・・・そういう多湿下でも根腐れは起きない!
それを、掘ってきて、鉢に植えれば、ちょっとの排水不良、多湿で根腐れを起こす。


SUGOI-neでは多湿でも根腐れは起きない!
このことを多くの皆さんが体験した。
これが何よりも真実である。

SUGOI-ne栽培では、多湿よりも、乾燥の方が怖い!
ラン菌、雑菌の菌糸が、ランの根をも分解するからである。
だから、SUGOI-ne栽培では、自生地にないような乾燥をさせてはならない。
最低でも、プロトコームが生きられる湿度でなければならない!
このプロトコームが生きられる湿度という概念が、これまでのラン栽培にはなかった!
別な言葉で説明すれば「オシボリの湿度」である。
バナナの皮を剥いたときの湿度である。
ミカンの皮を剥いたときの湿度である。

ランの自生地では、着生ランであっても、必ずそこにプロトコームが生存出来る湿度が、
継続的に保持されているということである。






 
 
 SUGOI-ne 2号ゴールド栽培のCymbidium エリスロステルム。
  この超難しいランも、無造作にできる。
  根腐れは起こらない。
植物栽培は「根作りと「葉作り」である。
これが根本である。
根が大切。

ラン栽培の歴史は「根腐れ」との戦いの歴史であった。
地球上のありとあらゆるものを用土として検索した。
その結果、どうにか使えるものが、現在使用されているものである。
それでも、根腐れを防止、回避できない。
仕方なしに使っている。

この用土探しには、ランの場合、決定的なミスを犯した。
ランが菌根植物であるという根本を忘れていたことである!
他の植物から平行移動した思考・・・排水性、保水性、通気性、PH・・・・など、
野菜の床土と同じ条件での検索である。
そこには、ラン菌が削除されている。
ラン菌が生息出きる条件が削除されている。
ラン菌は材木腐朽菌である。
材木腐朽菌が生きるには、枯れ落ち葉、植物の死骸がなければならない。
材木腐朽菌が分解することが出来ることが条件である。
更に、ラン菌を探し出して、それを培養増殖して、用土に棲息させなければならない。

植物栽培は、どんなものでもスタートは土作りから始めなければならない。
これは常識中の常識である。
基本中の基本である。
ところが、ラン栽培では厳密な意味での用土作りなどない。
湿地帯から取ってきただけの水ゴケ。
山から掘った軽石。
ただの詰め物いすぎない!


こういうもので植えて、素晴らしい生育をしろ!・・・・という栽培である。
これで、根が嬉しいわけはない。
パートナーのラン菌がいない!


 ランの中で最も栽培困難なランは何か。
 腐生ランである。
 現在使用されている用土で腐生ランを作れるものは皆無である!
 根がまともに伸びないからである。
 ラン菌のいない状態では直ぐに根腐れである。
 Cymbidium属にはマヤランという腐生ランが一種ある。
 ここが重要な所である。
 腐生ランに進化する過程のCymbidiumは何か。
 ベトナム原産のエリスロステルムである。
 この原種のCymbidiumを作れるようであれば、ほとんどのランは作れる!
 根腐れが最も激しく起こるランである。
 秋の秋分の日近くになると・・・一回の潅水でほとんど根が腐る。
 なぜだから解からないまま40年過ぎた。
 どんな用土でもダメだった。

 ところがSUGOI-neで植えると、この根腐れがピタリと起こらない!
 他のランと同じペクチン潅水法で見事に出来るのである。
 SUGOI-ne以外ではペクチン潅水法でもダメだった。
 これがSUGOI-neでカンペキに素晴らしい生育になった。
 これが現実で起こると、ランの根腐れの問題が見えてくる。

 これと同じことが、他の多くのランでも見られる。
 多湿による根腐れが起きないのである。

  潅水不足による根のカツオブシ製造で根が痛むのは、
  これは根腐れとは異なる。
  ラン菌、雑菌の菌糸が古い根を分解したのである!
  菌糸は古い根を枯れ落ち葉と認識したのである。


 
自生地では根腐れは起こらない。
  なぜだ???
  ラン菌が雨期の多湿のときでも菌糸が酸素を供給しているからである。
  これが菌根である。
  この菌根に菌が生息しない状態では、菌根の機能を失う。
  簡単に酸欠で根腐れを起こす。
  鉢、用土の通気性の問題ではない。
  前記のエリスロステルム。
  9月中旬から潅水しない栽培を行う。
  それでも、一月に一回程度の潅水は行なわなければならない。
  この一度の潅水で、見事に根腐れが起こる。
  この情けなさ。
  原種栽培でこのCymbidiumのエリスロを作れるようであれば・・・・よいのだが、
  しかし、ラン菌削除の用土では手に負えない。
  通気性の問題ではなくラン菌の問題だったのである。
  SUGOI-neなら無造作に出来る。
     
      SUGOI-ne栽培のエリスロを掲載する。
        このエリスロはFCC/RHSの超貴重個体。
        SUGOI-ne植えで瀕死の株が蘇った!

根腐れが怖い!
         根腐れの原因を探る
HOME
BACK

kouza 32a